現代における雪国の冬の恒例行事の一つとして挙げられるのは冬用タイヤへのタイヤ交換である。
11月の下旬にもなれば新聞広告には最新のスタッドレスタイヤの広告が掲載され、ガソリンスタンドの店頭には「タイヤ交換致します」のPOPが目に付く様になる。
初霰がパラパラと音を立ててアスファルト道路を叩く音が聞こえると、街中では慌ただしくガソリンスタンドに駈け込む人、路上や駐車場でジャッキアップしてタイヤ交換に励む人の姿が目に付き始める。
ギィギィと車載工具のレンチでボルトを締め、時折ボルトからレンチが外れカラーンと濁った金属音が響く。
雪国の現代風な冬の風物詩といったところであろうか。
かくいう私はといえば未だタイヤ交換を果たしていない。
実は昨シーズンに嫌な体験をして自分でタイヤ交換をすべきかどうか迷っていたりする。
2月の長岡での古書展に参加のため国道8号線を走っていたところ、糸魚川の手前で左後輪から異音(周期的に擦れる様な音)が発生し、一度停まって目視で確認したが異常がない様に見えたので更に先を急いだのだが、これが間違いだった。
更に異音は増大し、走行を断念しようと路肩へとステアリングを左に切ったところ、左後輪が脱落したのである。
原因はその冬、自分でスタッドレスタイヤに交換した際にタイヤの回転方向を間違えて取付け、再度取付け直すというミスを犯し、その際余りの労力にめげて、ボルトの増締めを怠ったためだとおもわれる。
緩み気味のボルトが目一杯積んだ本の重量と長距離連続走行による振動で、ついに脱落しタイヤが脱落したものと思われる。
何とスタッドボルトが3本も折れており、しかももちろん対角にではなく、当然走行不能である。
時は午前8時、停まった場所といえば、パチンコ屋の駐車場の入口を塞いでいるではないか。
今となれば冷静に書いてはいるが、その時点では本人は大パニックである。
なんといっても仕事で移動しているのだから、何時間か後には会場入して商品を展示していなければならないのである。
ところが捨てる神あれば拾う神ありといった訳で、少し落ち着いて回りを見渡せば、道を挟んで向かい側にはなんと運送屋さんの営業所があるではないか。
さらに、100m程先にはホンダのディーラーも見える。
先ずは運送屋に駆け込んで長岡まで荷物を積み替えて運んでもらう様お願いしてどうにか聞き入れて頂いた。
運賃はちょっと割高かなとも思ったが、後払いも許して頂いたので贅沢を言っている場合ではない。
たまたま手が空いていた運転手さんに車を廻して貰い、荷物を積み替える。
その後、ようやく営業開始のホンダのディーラーに駈け込み、サービスマンに「とりあえずディラーまでは自走出来ますよ」と言われ、タイヤを付け直して貰い入院。
催事終了日に引き取りに行く旨伝え、先程の運送屋さんのトラックの助手席に乗せてもらい長岡入、事なきを得たという苦い経験がそれである。
比較的低速で走行していたので事なきを得たのだが、これが高速道路上であったならと思うとゾッとする。
3月に普通タイヤに交換した時も、何度増締め確認をした事か。
それ以来どうも足回りには常に不安が伴うが、これがPTSDってやつか?と思ったりする。
そろそろうちの愛車もいいお年なのだが、次期FXを購入する防衛費が予算計上出来ない今日この頃でもある。
ところで今度のハイエースは何であんなに醜いの?
我が愛車のハイエースは私としては数多あるワンボックスの中ではなかなかのグッドデザインと気に入っていたのだが、今度のは何故か妙に角張り、ウィンドウグラフィックも醜い。
トヨタさん、なんとかしてよ〜。
ってなわけで、本日のエントリは長文ダラダラ、かつ画像なしなのである。
某方面からのプレッシャーのせいかも、とだけは申し添えておきたい。
とりとめもないエントリで失礼。
だってBlogは日記なんだそうだから(汗)